阪急線を中心に考える
各線乗入れネットワーク化
前々回のブログ更新時 ↓ の
から引き続いて、神戸空港への鉄道アクセスの有力構想-「空港⇔三宮」ルートを各線乗入れ化するプランを考えてみます。
今回は、阪急三宮駅から空港新線へレールを伸ばすプラン。
かなり大胆な案です。コスト度外視ですので、あくまで一つのアイデアとしたいです。
今の阪急三宮駅付近の大深部に地下新駅を設置するプラン。
この地下新駅を、空港新線の始発駅に。
地下鉄・JR・神戸高速鉄道(山陽)なども段階的に招き入れる。大規模なプロジェクトになるので、段階を経て進めることになるでしょう。
まずは空港新線。
市営各線も乗入れるようにします。
山手西神線は、今の「三宮駅=新神戸駅区間」を付け替えるかたちに。
現行の地下鉄三宮駅を廃止します。
海岸線は、今の「大丸前=花時計前」を付け替えるかたちに。
三宮新ターミナル駅を経て、新神戸へ。海岸線の活用度がアップし、赤字幅を縮小できるかも知れません。
現行の地下鉄花時計前駅は、廃止です。
次は阪急。
阪急は、今の高架駅から地下駅にターミナルを段階的に移設することで、多大なメリットを享受できます。
地下新駅完成の頃は、神戸の市内交通網を睥睨するようになるでしょう。
次に、西神ニュータウンへ。
今まで通り、神戸高速鉄道へも乗入れます。
下図のような線を確保できるなら、現状3線のレールが入っている阪急三宮駅より活用度が増します。
阪急神戸線の拠点としても申し分ないでしょう。
下図のブルーの線はJR。
レール幅が異なるため、神戸空港までの区間は三線軌条方式でレールを敷く必要があります。空港新線に乗入れる阪急とJRは、三線軌条区間を共用します。
JR乗入れのメリットは、計り知れません。
新快速が走れば、JR大阪から神戸空港まで30分以内で行けるでしょう。
次に、山陽が神戸高速鉄道から乗入れると、新神戸・谷上まで行けます。
ということは、現在の「高速神戸=阪急三宮」は廃線するのが合理的となります。
(廃線によって不便になるのは、花隈駅利用者だけですので。悪しからず。)
新しい地下ターミナルー阪急三宮駅から空港新線へレールを伸ばすプラン。
阪神はどうなるのか?
今ある阪神三宮駅を、そのまま使えます。
元町の手前で、阪神線よりも深部を走る空港新線へ合流すればいい。
近鉄も難なく乗入れます。
奈良・京都・伊勢志摩・名古屋と神戸空港を結ぶ豪華有料特急が走ることもあるでしょう。
阪急三宮駅を地下ターミナル化して、空港新線へレールを伸ばすこのプラン。
3区間の廃線区間(地下鉄三宮=新神戸、阪急三宮=高速神戸、大丸前=花時計前)、
2駅の廃止(花隈、花時計前)
という難点もありますが、超長期的に考えるとムダなく便利な交通網の整備になると思います。
前々回(「(3) 阪神三宮ハブ化もアリ?」)の案に比べ初期工費をやや抑えられ、運行する鉄道距離も短くなるためランニングコストも抑制できます。
三宮再開発の核心と言えるJR三ノ宮駅南側の高層ビル計画への影響も軽減でき、工期も前々回案に比べ短くなるでしょう。
莫大なコストを要するのは、どちらの案も共通しますが・・・
以下は、採算が合いそうなら是非希望したいオプションです。
「谷上=新神戸=三宮新」区間のレールをJR・神鉄のレール幅に対応する三線軌条にすれば、上図の運行も可能です。
もちろん神鉄の乗入れによって、空港から有馬まで乗換えなしで行けます。インバウンド観光の名所として名湯が一段と親しまれるでしょう。
空港新線の始発駅として。
市内各線を束ねる大ターミナルー 阪急三宮駅として。
まずは第一段階として、空港新線の始発駅としてこの三宮新駅を設置するのはどうでしょう?
(2023年2月13日作成)